現代語訳
武士の勇ましい心に比べれば、自分の身など数にも入らない。それでも戦う覚悟はある。
詩の説明
女性であることを引き受けながら、武士の覚悟へ身を投じる歌。会津戦争の悲劇と美しさが強く出る。中野竹子の人物像と重ねると、この句には、その人物の覚悟と時代の痛みが重なる瞬間がある。会津戦争で娘子隊を率い、薙刀を手に戦死した女性という背景を背負い、読後には覚悟、孤独、そして敗者の側に残る美しさが残る。
背景
会津戦争で娘子隊を率いた中野竹子の辞世として伝わる。薙刀に結びつけられた句として語られることが多い。会津戦争で娘子隊を率い、薙刀を手に戦死した女性。その言葉には、幕末の政治、戦い、処刑、亡命、あるいは維新後の喪失に巻き込まれた者の胸中がにじむ。伝承に揺れがある場合も、残された言葉は時代の痛みを静かに伝えている。