人物
長州藩士。奇兵隊を創設した幕末の風雲児。 吉田松陰に学び、奇兵隊を創設。倒幕運動に大きな影響を与えたが、維新を目前に病没した。
現代語訳
面白いことなどない世の中なら、自分の心と行動で面白くしてみせる。
詩の説明
この句には、死を前にした湿った諦めよりも、世の中そのものを挑発するような笑みがある。面白くない時代なら、面白くなるのを待つのではなく、自分の火でひっくり返してみせる。その破天荒さと反骨が、高杉晋作の短い生の輪郭を鋭く照らしている。
背景
高杉は奇兵隊を創設し、長州藩の危機の中で藩論を倒幕へ押し戻したが、維新の成就を見る前に肺結核で倒れた。この句は辞世として語られることが多いが、下の句を誰が継いだかなど伝承には揺れがある。だからこそ、史実の細部よりも、病床にあってなお時代を面白がろうとする精神の強さが残る。